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「inochi学生フォーラム2016」に行ってきました!

今回は、クリスマス直前の12月23日に大阪で開催された「inochi学生フォーラム2016」に参加してきました! 「日本の心臓突然死を減らす」をテーマに、中高大学生がその解決策を発表するというものです。当日は松井一郎 大阪府知事をゲストに迎え、若者による万博「2025大阪万博誘致 若者100の提言書」も発表されました。

「心臓突然死を、減らせ。」がテーマ

inochi学生フォーラム イメージ

万博への提言も若者視点で

「inochi学生フォーラム」は、「心臓突然死を、減らせ。」をテーマに、日本の心臓突然死を減らすことを目指して開催された学生主体のイベント。関西圏の中高生チームと全国・全世界の大学生チームが、それぞれ自分たちで考えたプランを発表するというものです。学生のプランとはいえ、かなり高度でリアリティーのある解決策が示された、非常に興味深い内容でした。

若者の思いが詰まった提言書が、松井知事に手渡された様子

若者の思いが詰まった提言書が、代表を務める大阪大医学部5年生の寺本 将行さんから松井知事に手渡された

関西発のプロジェクトということもあり、第1部では、2025年に大阪万博の招致を目指す松井一郎 大阪府知事を迎え、万博に対する若者ならではの提案を「2025大阪万博誘致 若者100の提言書」として発表、知事に提出しました。

おもしろかったのは、提言に即した内容で学生が5つのプレゼンテーションを行い、来場者がそれを評価した場面。「一緒にやりたい(赤)」「めっちゃええやん(青)」「まあええやん(緑)」「そんなんいらんわ(白)」の4色の色紙で来場者が評価を行い、盛り上がりました。市民の側からも盛り上げていこうという意気込みが伝わってくる試みでした。また、プレゼンの内容自体も、<万博を訪れる3000万人のバイタルデータを取得して健康維持に活用する>など豊かな発想力によるものばかり。

松井知事も「ぜひ国にもプレゼンしてほしい」というほど興味深い内容でした。

提言に関する5つのプレゼンを4色の色紙で評価する来場者の様子1 提言に関する5つのプレゼンを4色の色紙で評価する来場者の様子2

提言に関する5つのプレゼンを4色の色紙で評価する来場者。このような自ら参加できる仕組みも万博招致の機運を高めるのに一役買っていた

心臓突然死を減らす策とは?

石見先生の講演の様子

第2部以降は、心臓突然死を予防する施策について議論を深めていきます。 まずは、予防医療普及協会の発起人となっている堀江 貴文氏と、心臓突然死とAEDの権威である、京都大学 環境安全保険機構 健康管理部門教授の石見 拓先生の講演。予防医療を普及させたい立場から勉強したいという堀江氏の講演のあと、石見先生の講演ではさまざまなデータを基に、今後われわれが取り組むべき課題などがとりあげられました。

そのなかで、AEDを使用すれば心停止した人の4割は社会復帰できるが、使わないとその半分くらいしか復帰できない、つまりAEDの使用によって救命率が2倍に上がることが示されました。さらに、心臓マッサージを行った場合も救命率が2倍に上がるため、AEDを併用すると2倍×2倍で4倍になるということがデータで実証されている、ということも紹介されました。

また、AEDはなるべく早く(心停止から数分の間に)使うことが大切だが、その時間では医療従事者がたどりつけないため、一般の方に行動を起こしてもらう必要がある、ということを力説されていたのも印象的でした。なお、効果的にAEDが使われるための具体的な方策としては、

  • 心停止になったら5分以内にAEDが手に入る(片道150mくらい)場所に設置
  • 目立つ場所に置くなどの配慮
  • スマホなどとの連携による正確な情報のシェア
  • 小学校から当たり前の素養にする教育

なども今後考えていく必要があるとのことです。

パネルディスカッション イメージ

パネルディスカッションでは、たたみかけてくる堀江氏の意見に、島本氏も「初めて見た」と驚くほどたじろいだ石見先生でしたが、そこは専門家、現況を踏まえ、一つひとつていねいに説明されていました

続くパネルディスカッションでは、日本AED財団実行委員の島本 大也氏も交えて、AEDの設置を増やしていくための方策について議論が弾みました。

堀江氏がクラウドファンディングによるAEDの展開を提案し、「とにかくダメと思わず行動することが大切」と言えば、石見先生もAEDを増やしていくことに同意したうえで、「心臓突然死は医療者に任せるのではなく、みんなができることとしてやっていく必要がある」との見解を示されました。

いよいよ第3部は、6カ月の教育プログラムを経て選ばれた中高大学生の計6チームによる、心臓突然死を減らすプランの発表です。関西圏の高校生チーム3組(清風南海高校、河合塾医進コース、智辯学園和歌山高校)と、国内外の大学生チーム3組(滋賀医科大学医学部、京都大学医学部人間健康科学科看護学専攻、China Medical University)がノミネートされました。

「スケジュール管理をしながら市民救命士になれる手帳(やっぱ助けたいねん手帳)」を提案した高校生や、AEDをいかに効率的に届けるかに着目したチーム、IoT/ウェアラブルデバイスなどで心臓突然死を未然に防ぐことを目指したチームなど、さまざまな案がありましたが、そのなかで優勝を果たしたのは……?

優勝発表の様子
京都大学医学部人間健康科学科看護学専攻のチーム「Wild Idea」

京都大学医学部人間健康科学科看護学専攻のチーム「Wild Idea」でした!「運動会新競技!『救命の連鎖』でAEDとの壁をなくせ!」というもので、小さい頃からAEDや胸骨圧迫に馴染んでもらうために、運動会で行う新競技を提案。入念なヒアリングや実際に競技を試してもらうなどで得た知見を生かし、AEDや胸骨圧迫の認知拡大に繋げたところが評価されました。

優勝できなかったとはいえ、その他のチームも斬新なアイデアでAEDの活用を促したり、企業や自治体などに協力を仰いだりした成果を、楽しげなプレゼンで発表していたのが印象的でした。今後、いろいろな場面でそうした成果が生かされていくといいですね。

ここにも注目! ~ inochiシミュレータ ~助かる命も“見える化”!

inochiシミュレータ イメージ

「inochi学生プロジェクト」は、Web上でもさまざまな情報を発信しています。そのひとつが「inochiシミュレータ」。これを使うと、「心肺蘇生実施率」や「除細動(AED)実施率」などの増減によって、どのくらいの命が助かるのか、想定される数が算出されるようになっています。

たとえば、仮にAEDによる救助が約70%行われたとすると、現状(7.5%実施)と比べて、「救われたinochi」は3245人、「社会復帰したinochi」は3014人も増えると算出されます。

さらにこの「inochiシミュレータ」がすごいのが、複数の要素を組み合わせた結果も表示できるところ。仮に、一般市民による目撃率(現状:33.2%)と心肺蘇生実施率(現状:54.2%)、AED実施率(現状:7.5%)のすべてが100%になったとすると、なんと今より3万6273人も多くの人の命が助かる計算になるそうです。

inochiシミュレータ イメージ1
inochiシミュレータ イメージ2

これを試すと、いかに一般市民による救命措置が大切かがわかります。このような、一目で効果がわかるものがあれば、一般の方も「いざというときはやってみよう」という意識が高まるのではないでしょうか? 皆さんもぜひ試して、AEDと心肺蘇生の重要性を実感してくださいね。

閉会後、そんな大切なことを気づかせてくれた学生さんたちに感謝しつつ、クリスマス気分満載の大阪をあとにしたのでした。

クリスマス気分満載の大阪の様子

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