設置事例など

設置事例

お客様の健康のために、まず社員の健康から

今回は、「ユウキ食品」様にお話を伺いました。どこのご家庭にも一品は置かれているのではというほど人気の商品ラインナップを幅広く展開されています。人々の健康に直結する食品を製造されるということで、健康意識も高い同社がオムロンのAEDを設置されている理由とその効果などを伺いました。

社員が健康で楽しく働けることで良い会社に

ユウキ食品株式会社について

ユウキ食品株式会社は、1974年創業の食品メーカー。日本では当時まだあまり注目されていなかった有機食品に着目し、事を起こすという意味を込めて「有紀食品」という社名でスタートした。創業者である田中 晃氏の「安心」「本質」「健康」の3つを満たした食品づくりは「四川豆板醤」「オイスターソース」「やさしい味わいのガラスープ」など多くの定番商品を生み出し、それらが毎日の食卓に欠かせないという根強いファンは多い。

社員の健康意識の高さは創業者ゆずり

今回お話を伺ったユウキ食品様は、2024年で創業50周年を迎えた老舗の食品メーカーです。同社のほか、関連会社のユウキフーヅシステム様にもオムロンのAEDを設置いただいています。私たちの生活に直結する食品を扱う企業様ということで、各工場や商品センターで業務に励む社員の皆さんの安全も重視されているとのこと。そんな同社のAED設置に関するお取り組みについて伺ってきました。

定番商品の「ガラスープ」(左)と、こちらも人気商品のマコーミック フレンチドレッシング(右)

ユウキ食品様といえば、うまみ調味料無添加の「やさしい味わいのガラスープ」や、豆板醤などの中華調味料、マコーミックのスパイスやドレッシングシリーズなど、どのご家庭の食卓でも見かけるような人気商品を上市されている企業様です。その自社製品の製造の一翼を担っているのが、関連会社のユウキフーヅシステム様。本社のほか、商品の流通を司る入間の商品センター、製造工場である第2工場、第3工場にもオムロンのAEDを設置されています。

ユウキ食品様は、1974年に田中晃氏が食品メーカーを退社後に創業された老舗企業です(当時は「有紀食品株式会社」)。田中氏は「社員とよく向き合うこと」を経営の根幹にかかげていた方で、「社員が健康で楽しく働けないと良い会社にならない」というお考えを強くもつ経営者だったそうです。そんな健康意識の高さは社員の皆さんにも受け継がれており、現場からも安全を気にかけた業務改善の声がよく上がる社風だといいます。製造工場や物流センターでの勤務は機械を扱うことから危険が伴います。社員一人ひとりの健康を気遣い、福利厚生にも力を入れていたこともあり、社員の皆さんからもまず入れてみたいという要望もあって、AEDの設置が決まったそうです。

インタビュー時に通されたこのフロアは、同社の商品群を陳列してあるとともに、実際に調理して試食できる厨房も併設されている

使い方もメンテも簡単なオムロンのAED

ユウキフーヅシステム様がAEDを設置することになった理由はほかにもあります。商品センターや工場は工場地帯にあるということで病院などが近くにあるわけでもないため、何かあったときのためにAEDがあれば、とお考えになったそうです。
設置場所については、食品を扱う工場では衛生面から清潔区にはすぐに入れないこともあり、だれでも使えるよう事務室や玄関に設置しています。これは、社外のドライバーさんに何かあったときに使えるようにという配慮でもあります。実際、オムロンの他のお客様で社外の配送ドライバーさんが倒れたという事例がこれまでにも複数報告されています。もちろん、工場内で万一の事態が発生すれば製造ラインを止めても人命第一で救助する方針とのことです。

ライスペーパー工場に設置されたオムロンのAED。この工場では外の救急時にも対応できるよう入口玄関に設置されている

そんないざというとき、よく「オムロンのAEDで良かった」と言われる一つに、「軽量・コンパクト」なことがあげられます。その点はユウキ食品様も選定のポイントになったそうで、さらに実際に設置してみると「コンパクトなわりに目立つ」ということも良かった点だといいます。また、設置時講習で使い方を学んだ際には、「初めてでも迷わず操作できた」ことに驚かれたとのこと。オムロンも初めてAEDを使う人でも、迷わず簡単に使えるようにという思いを込め開発しましたので、うれしいお言葉でした。
さらに、「オムロンのAEDは、電源ボタンを押すとまず119番への通報を促す音声ガイダンスから始まります。これは救命をスムーズに進めるための配慮なんですよ」とお伝えすると、「確かに訓練で音声を聞くと、まず救急車を呼ぶことが大切だと想像できた」と納得されていました。

このように細部までこだわったオムロンのAEDですが、当初設置された際は買い切りだったため、消耗品管理などのメンテが大変だったそうです。現在はオムロンの「AED安心パック」に加入されており、パッドやバッテリーの定期交換も、万一の救命使用時のパッド交換も5年間補償されています。当初予備知識がないなかで設置したため、こうしたサポートがあるほうが楽で良かったそうです。

AEDが社内交流の活性化にも寄与

AEDを設置したことによる社内の変化について伺うと、もともと安全意識の高かった皆さんでしたので、さらなる意識向上はもちろんありました。しかし、それ以外にも講習でさまざまな部署から人が集まることで社内の交流が図れたこともメリットだったとのこと。ユウキ食品様では、日本赤十字社に地震の対応やケガ等の応急手あてなどを講習していただく「減災セミナー」を開催しているそうですが、ほかの集まりではしぶしぶ集合するという方も、こうしたセミナーには喜んで参加することが多いといいます。とくにこれまであまり交流のなかった他部署の方とかかわる機会になったことが若い方には思わぬ収穫だったようです。

さらに、講習を受けたことで「パッドは心臓を挟むようにして貼る意味を知った」「ショックを与えなくても要救護者の状態を見極めるためにとりあえずAEDを使ったほうがいい」「コロナ禍によって変更された新たな知識も得られた」など、実際に役立つ知識を得られたそうです。横澤 総務部長によれば、AEDは消化器と同じようなものとのこと。初期対応で有用なことがわかっていても、それがどこにあるのか知っていなければ使えない。設置場所を知っていても使い方を知らなければ意味がない。どこに設置してあり、どのように使うのかわかっていることですぐに行動に移せる、ということでした。

一人に何かがあるとみんなに迷惑がかかる、という意識のもと、誰かが調子の悪いときにもみんなでフォローする安全管理の原則ができあがっているユウキ食品の皆さん。個々の安全意識が高いことから安全対策も各自で取れるという皆さんが、AEDというツールでさらに結束力が高まっていることを確認できた取材でした。

インタビューを受けてくださった常務取締役 総務部長 横澤様(右)、総務部 課長 芳賀様(中)、総務部 殿村様

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