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2019年3月27日

三桜工業様救命事例

AED講習を受講した社員が市民を救命!

自動車部品製造大手の三桜工業株式会社(本社 東京都渋谷区)様は、従業員の増加に対応するため2018年にメイン工場の古河事業所(茨城県)で社員全員が救急救命できることを最終ゴールとして、5分以内に電気ショックが可能な環境を構築されました。

その際に、一部社員しか受講していなかったAED講習を、各部門10人以上に行い、どの職場にも受講者が必ずいる環境を実現されました。


これまで 今回
AED配置 従業員は増加。しかしAEDは、古河事業所の広い構内に2台だけ(全社で5台)

万が一のときにAEDを持ってくるのに時間がかかる
AEDを増設。古河事業所で14台(全社で27台)

万が一のときに5分以内に電気ショックが可能な場所に配置
設置の様子
各建屋の目立つ場所に設置。
(建屋入口付近、事務エリア、休憩室等)
教育 一部社員のみが受講

受講者がいない職場も
まずは係長以上全員が受講

どの職場にも受講者が必ずいる環境を実現

今回は、係長以上全員に対して実施したAED講習を受講された社員の方による救命事例をご紹介いたします。

今回の経緯
三桜工業株式会社 古河事業所の劉君紅(リュウ・ジュンホン)さんは、AED講習会を受講した3日後の2018年7月23日、私用で訪れたJR恵比寿駅の改札の近くで倒れている人がいることに気づきました。倒れているのは50代前後の男性で、すでに駅員2名が対応されており、119番通報とAEDを取りにいくところまで進んでいましたが、胸骨圧迫はまだ行われていませんでした。
ここで劉さんは、講習を受けて胸骨圧迫の必要性を理解していたので、自ら胸骨圧迫を開始しました。
やがてAEDが到着し1回目の電気ショックを行い、駅員の方と交代しながら胸骨圧迫を続けました。2回目の電気ショックも行い胸骨圧迫を再開した直後に、倒れている人が苦しそうな表情を浮かべ胸を押すことができなくなったため、呼吸と意識を確認。呼吸は戻りましたが意識はまだ戻らず、次の心電図計測を待つことに。
3回目、4回目、5回目のAEDの心電図計測では電気ショック不要の判断となりました。
5回目の心電図計測が終わった後に救急隊が現場に到着し処置を引継ぎました。
それから2週間後、倒れたご本人と奥様から、後遺症もなく無事に退院できたことの報告と感謝のお電話をいただきました。担当のお医者様からは、「後遺症がなく回復できたのは奇跡。周囲がためらう中、率先して胸骨圧迫したことが、奇跡的に後遺症もなく社会復帰できたことに繋がった」とのコメントをいただきました。

ポイントは「迅速な処置」、「1歩前に出る勇気」の大切さ
「感謝状」を授与された劉さん

今回の事例で学べたのは、迅速な処置」と、「周囲がためらう中でも1歩前に出る勇気が大切ということです。119番通報とAEDを取りに行くことももちろん重要ですが、できる限り早く胸骨圧迫を開始することで、全身に血液を送ることができるようになるため、その後の救命そして社会復帰に大きな影響を与えます。劉さんが、講習会で学んだことをきちんと実践したことで、男性は後遺症のない奇跡的な社会復帰を実現できました。
その後、男性が無事に退院されたことを受け、劉さんに渋谷区消防署長から「感謝状」が授与されました。さらに三桜工業様社内においても「社長賞」が授与され、大きく取り上げられました。この人命救助については三桜工業様のホームページにも掲載され、AEDの設置や講習会の大切さを再認識することにも繋がりました。
迅速な処置と、いざという時に1歩前に出る勇気の大切さを感じた出来事でした。

リンク先:https://www.sanoh.com/ja/news/
Topix 2018/7/24 “三桜社員が人命を救助”

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