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コラム

「救命なんてムリ!」と思わないで!

目の前で急に人が倒れた! めったにないことですが、もしその現場に立ち会ってしまったら……? そんなときにアタフタしないためにも、自分ができることの練習をしたり、最低限の知識を身につけたりといった準備をしておきましょう!

勇気をもってためらわずに行動を

救命措置が必要な現場に立ち会う イメージ

救命措置が必要な現場に立ち会うということはめったにないといっても、急に倒れた人の救護のため、電車などが遅れたといった経験のある人も多いのではないでしょうか?

他人ごとと思っていても、明日は自分がその現場に立ち会うことになるかもしれません。ところが、素人ではいざというとき何もできないものです。

救急救命の現場では、いち早く救命処置を開始することが非常に重要になってきます。 こちらは、総務省消防庁が発表した「一般市民が目撃した心原性心肺機能停止傷病者のうち、一般市民による心肺蘇生等実施の有無別の生存率・社会復帰率(平成27年中)」に示された図です。

一般市民が目撃した心原性心肺機能停止傷病者数 24,496人
心肺蘇生なし 心肺蘇生なしの場合 傷病者数遷移
心肺蘇生あり 心肺蘇生ありの場合 傷病者数遷移

一般市民が目撃した心原性心肺機能停止傷病者のうち、一般市民による心肺蘇生等実施の有無別の生存率・社会復帰率(平成27年中)

これによると、心肺停止した傷病者を目撃した一般市民が、心肺蘇生を実施した場合とそうでない場合とで、「1カ月後生存者数」「1カ月後社会復帰者数」ともに大きな開きがあることがわかります。とくに、除細動を実施した(AEDを使った)場合とそうでない場合とでは、実施した場合がどちらも半数近く助かっているのに対し、実施しなかった場合に助かった人は9.2%、4.7%と、ともに10人に1人にも達していません。これは、救急車が来る前に救命措置を始めることがいかに大事かを示しているといえます。

処置を始めるまでの時間と生存退院率

さらに、こちらをご覧ください。

これは、処置を始めるまでの時間と生存退院率を示したグラフです。救急車が到着する(全国平均8.6分)まで何もしないで待っていると、生存退院率が20%を切ってしまうことがわかります。

こうしたデータからも、処置は早いにこしたことはないということは明らかでしょう。

とはいえ、やはり救命処置は命にかかわることですから、ためらってしまうもの。しかし、一人でも多くの方を救うため、勇気をもって、ためらわずに、いち早く救命活動を開始するようにしましょう。

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