設置事例など

設置事例

体験したことがさらなる行動につながることも

今回は、オフィス家具の製造販売で確固たる地位を築いてきた「山田工業株式会社」様にお話を伺いました。名古屋駅の近くに本社を構える同社は、岐阜県、三重県、滋賀県、福井県、インドネシアなど、県外だけでなく国外にも製造工場を構えています。そんな山田工業様が本社と国内の工場にAEDを設置するに至った理由と、点在する工場にスムーズに設置することができた秘訣を取材してきました。

使ってみて初めてわかったAEDの使いやすさ

山田工業株式会社

山田工業株式会社

山田工業株式会社は、オフィス家具の製造販売で確固たる地位を築いてきた名古屋に本社を置く企業。
製品の企画から開発、設計、試作、生産まで、高品質なモノづくりをワンストップで行っている。近年は、今後の高齢化を見据え、高齢者施設や介護施設の製品の製造販売も手がけている。

地域貢献はもちろん、地元の労働力確保も期待

今回お話を伺った管理統括部の皆様

今回お話を伺った管理統括部の皆様

山田工業株式会社様は、オフィス家具や高齢者施設・介護施設向け製品の製造販売をされている企業様です。工場に勤務する従業員も抱えることから、社員の健康を気遣う「健康経営」にも力を入れていらっしゃいます。その結果、健康経営優良法人(中小規模法人部門)に2022年、2023年と続けて認定されました。

そんな同社は、従業員の皆様や地域の皆様の万一の事態に限りある命を救えるようにと、オムロンのAEDを設置されています。SDGsに関して経営層の関心も高く、AEDについて何度か話題に出ていたのが検討のきっかけですが、AEDを設置する動機のひとつとなったのは、本社のある名古屋駅近くで人が倒れているのを目撃したことがあったからとのこと。名古屋駅近くのオフィス街にある同社のビルですが、ご近所に住んでいる方のほか、高齢者施設も近くにあるということで、何かあったときのために対処できるようにとの思いで管理統括部の皆様がAEDの設置を提案され、承認されました。「すべての人に健康と福祉を」「住み続けられるまちづくりを」といった理念をもつSDGsを強化していきたいという経営層のご意向と合致していたこともあり、導入することができたそうです。

また、オフィス家具を製造販売されている同社の根底にあるのは「世の中の働く人々の労働環境を改善したい」という願い。AED採用は同社の地域貢献というだけでなく、人材確保という側面でも有効にしたいと考えられています。
今後ますます高齢化が進むといわれる日本では、人手不足が懸念されています。とくに、肉体を使った労働が必要な業態は若い人材の確保が深刻とのことです。製造工場となると、その多くはビル群の中ではなく郊外の田舎に作られることが多いため、人材、とくに若い働き手が不足しがちです。
各社とも労働環境の改善を進めているところですが、AEDの設置は大切な従業員の命のケアということで有利にはたらいているようです。

もちろん、地域のお役に立てることも重要な要素。AEDを設置後、日本救急医療財団の「全国AEDマップ」に登録すると、登録されたAED情報が掲載、全国に周知されるため、いざというときに近隣の方にご利用いただけるほか、対外的なPRにもなります。地域に貢献する企業として、地元の方に興味を持っていただくうえでも意義があるとのことでした。

使いやすいAEDの体験が、自発的な行動へと導く

各工場でそれぞれ趣向を凝らして設置したAED。各現場の状況に合わせて設置場所や設置方法を変えている

各工場でそれぞれ趣向を凝らして設置したAED。各現場の状況に合わせて設置場所や設置方法を変えている

次に、導入に関してですが、障壁となるものはなかったのでしょうか?
当然、他社も含めて相見積もりをとって検討されたそうですが、オムロンのAEDを選定いただいたのは、ローコストでありながら高性能であったためだそうです。

実際の設置について、現場ではかなり目立つところに置くように伝えたそうですが、オムロンのAEDは存在感があるそうで、パッと見てどこにあるかが把握できるとのこと。本体はコンパクトでありながら、それが納められた真っ赤なケースが印象的なため、どこにおいても見栄えするのもポイントとのことでした。
さらに、「見ただけで使い方がわかる親切な設計、音声ガイダンスの指示・画面表示もすごくわかりやすいため、初めて使った人でも音声と画面の指示に従えば誰でも迷わずに使えると思う」「ケースから出さずに使えるところも、1分1秒を争うときには重要なこと」とおっしゃっており、AEDで心臓突然死を減らしたいと思う私たちの言葉を代弁してくださったかのようなお言葉に、AEDの開発者もうれしく思うことでしょう。

その使いやすさが示すエピソードとして、もう一つお話しいただいたのが、各工場での設置時のこと。本社と離れた場所に点在する工場とをオンラインで結んで映像越しにセットアップを進めました。届いた箱を開けるところから一緒に実施していったそうですが、設置できる状態にセットアップ、使い方の講習まで非常にスムーズに進んだとのこと。これも、オムロンのAEDが使う人にやさしい設計だからではないでしょうか。

さらに、実際に設置する工場に対し本社からはAED設置についての基本方針は伝えるものの、どのように設置・運用するかは工場で主体的に決めるようにしたそうです。実施されているかのチェックは必要ですから本社が確認したところ、設置場所から運用まで工場側で自発的に決め、完了していました。講習をした際には、実際にAEDを設置するということで、より救急救命に対する意識が高まったのではないかと感じることがあったそうです。これまでは身近に感じなかったAEDが、実物を目にする、体験することで、自社工場だけでなく、周辺に住む皆さんのことも主体的に考えるきっかけにもなった設置だったようです。
これまでの取材でもありましたが、AEDを設置したことで、「いままで気にもとめなかった町中のAEDが目につくようになった」「もしものときにどう行動すればいいのか考えるようになった」といったことをよく聞きます。そうした、普段は考えていなかったことに気づき、それが各現場での自発的な行動につながったとすれば素晴らしいことですね。人の考えや行動を変えるということはなかなか難しいものですが、それにオムロンのAEDが貢献できたことがわかった、うれしい取材でした。

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